避難生活…故郷へのおもいを歌に託しました。

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「望郷」

遠くはぐれた異郷の　流浪空（たびぞら）の果てに
思い馳せるは　ふるさとの
しほさゐの浜辺よ
散りぢりになった　友よ　仲間よ…
はるか離れても　思いはひとつ
あの海原の町へ　きっと、かえろう

うまれた郷（くに）の言葉は　通わぬとしても
なれぬ暮らしに　なれるよう
日めくりをめくろう
たよりさえ途絶えて　歳月（とき）が過ぎても…
互いの無事を　しあわせを　いつでも願い
この命のかぎりに　今を生きよう

語り尽くせぬいたみは　胸にしまいながら
いつか思い出　くみかわす
その日を夢にみよう
さみしさがまくら　ぬらす夜には…
肩をくみあった　あの日の絆と
君の笑顔をうかべ　闇をこえよう

君の笑顔を胸に　今を生きよう