想いをうたに

「傷」


1.いのちを粗末にするもんじゃない…
  それはわかり過ぎてることだけど
  いのちを粗末にしたくなる
  かなしみ超えた闇もある


  微笑んで人は云う
  がんばれ…前向きに…希望をもって…
  生きろ、と…


  寄り添いあえるぬくもりだけが
  僕は、僕は、ほしかった
  コトバは時になげやりだから
  悪気もなく人を傷つける


2.忘れることなどできない傷を
  背負って歩みゆくさだめもある
  時のいやしさえ望めないなら
  いたみこらえて笑顔をまとう


  強いね、と云われると
  余計に泣けなくて胸きしむけど
  生きるよ…


  大丈夫な人は脆いのに…
  構われなくなってゆく
  コトバにできない傷のうずき
  慣れてしまえよ、と人は云うの


3.寄り添いあえるぬくもりだけが
  僕は、僕は、ほしかった
  コトバのトゲにいたぶられても
  僕の声は風に消えてゆく


  消えてゆく…



作詞 KanChan