地震津波防災

てんでんこの唄(歌詞)


1.地震(ずすん)津波がある時(どぎ)は
  兎ぬ角(がぐ) 早ぐ逃げらいや


  金や家財は惜すぐねぇ
  おめぇの命(いのづ)が尚、惜すぅい


  逃げらいや 逃げらいや
  ビルより丘(おが)より尚高(たが)ぐ


  逃げらいや 逃げらいや
  のまかますてねぇで てんでんこ


2.地震(ずすん)津波で逃げっ時(とぎ)
  何があっても戻んなよ


  物取り行ったり 片(かだ)づげさ
  決すて行ってはなんねぇぞ


  逃げらいや 逃げらいや
  あっという間に波来っつぉ


  逃げらいや 逃げらいや
  早(へぇ)ぐ早(へぇ)ぐ逃げろや てんでんこ


3.「地震(ずすん)あっても 此処(こご)までは
  津波来(こ)ねがら 大丈夫(だいじょぶ)だ」


  「だって此処(こご)がら海なんて
  遠すぎで見えねぇし」


  そなごど云う間に 逃げらいや
  川がら谷(たぬ)がら津波来る


  よめこど云う間に 逃げらいや
  油断をすてでは間に合わねぇ



  早(へぇ)ぐ早(へぇ)ぐ逃げろや てんでんこ
  皆、皆、助かれ てんでんこ



  てんでんこ…


  てんでんこ…

想いをうたに

「傷」


1.いのちを粗末にするもんじゃない…
  それはわかり過ぎてることだけど
  いのちを粗末にしたくなる
  かなしみ超えた闇もある


  微笑んで人は云う
  がんばれ…前向きに…希望をもって…
  生きろ、と…


  寄り添いあえるぬくもりだけが
  僕は、僕は、ほしかった
  コトバは時になげやりだから
  悪気もなく人を傷つける


2.忘れることなどできない傷を
  背負って歩みゆくさだめもある
  時のいやしさえ望めないなら
  いたみこらえて笑顔をまとう


  強いね、と云われると
  余計に泣けなくて胸きしむけど
  生きるよ…


  大丈夫な人は脆いのに…
  構われなくなってゆく
  コトバにできない傷のうずき
  慣れてしまえよ、と人は云うの


3.寄り添いあえるぬくもりだけが
  僕は、僕は、ほしかった
  コトバのトゲにいたぶられても
  僕の声は風に消えてゆく


  消えてゆく…



作詞 KanChan

想いをうたに

生きていれば


1.不甲斐ないことだらけ 理不尽なことだらけ
  「右向け、左」そんな ずるい矛盾だらけ

  よく生きてるね… うまくやってるね…
  傷ついてるよね… 疲れ果てたよね…

  未来を語れる強い人 僕はそんな風にはなれやしない

  生きていれば いいことあるかな
  生きていれば いいことあるかな いつか…


2.正しさと正しさの 争いが続いてる
  勝ち負けだけで決まる 正義なんだ、いつも…

  よく耐えてるよね… 笑顔つらいよね…
  泣きたくなるよね… 気づかれないよね…

  他人を負かせる強い人 僕はそんな風にはなれやしない

  生きていたら いいことあるよね
  生きていたら いいことあるよね たぶん…


3.役にはたてない弱い人 僕はそれだけの人だけど

  生きて往こう いいことつくろう
  生きて往こう いいことつくろう そうさ…

  生きて往こう いいことつくろう
  生きて往こう いいことつくろう 弱い人だけど…

  弱い人だけど…


作詞 KanChan